人に頼ったり弱みを見せたりするのが苦手な中間子長女の私は、悩んだり迷ったりしたときもまずは自分で何とか解決しようとすることが多い
そんなときにまず救いを求めるのが本で、実際これまでにも数々のピンチを、多くの本の力を借りて乗り越えてきた
今回は、これまでに私を救ってくれた本の中から特におすすめの5冊を紹介したい
仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略[北野 貴大]
働いている中で感じる違和感・モヤモヤに対して、「今の会社で働き続ける」、「転職する」以外の第3の選択肢である「キャリアブレイク※」について書かれた本
※一時的に雇用から離れる離職、休職など、キャリアの中にあるブレイク期間のこと。新しい造語ではなく、欧州やアメリカでは一般的な言葉(本書より)
実際にキャリアブレイクを選んだ方たちへの取材から得られた体験談を中心に、キャリアブレイクとはどういうものなのかということがわかりやすく記載されている
後半では、社会や企業がキャリアブレイクをどう見ているのかというところまで踏み込まれていることも興味深かった
自分自身、今の仕事を続けることに少し迷いがあるものの、キャリアをストップさせることがこわいという思いもあってモヤモヤしていたところだったので、キャリアブレイクという選択肢があるということを知ることができただけでも少し救われた気がした
個人的には、あとがきに書かれている、トランプのジョーカーを引合いにした「最終的に笑っている人、面白がっている人が一番強い」という趣旨の筆者のご意見に深く共感した
仕事へのモヤモヤを抱えている人だけでなく、今は特に問題なく働いている人やこれから働こうとしている多くの方に読んでもらいたい
そして、キャリアブレイクという選択肢が日本でももっと広まり、より多様性が認められる世の中になっていくといいなと思う
無意識はいつも正しい[クスドフトシ]
無意識(いわゆる潜在意識)について、著者の経験ももとに書かれた本
図やイラストなども交えながら、かなり噛み砕いて説明されていて、潜在意識に初めて触れる人にとってはわかりやすい内容かなと思う
私が初めて読んだのは確か5〜6年ぐらい前なんだけど、最近何となく上手くいかないなということが増えてきて、改めて読み直してみたら、単純ではあるけど人生において大切だと思えることが詰まっていた
簡単に実践できるメソッドも記載されていて、それを継続することで自分を労ることにもつながる気がする
自己啓発というほどまでの深い内容ではないけど、心が疲弊しているときはこれぐらいやさしい内容の方が頭に入ってきやすいと思うので、考えすぎて疲れてしまった人にもぜひ手に取ってもらいたい
あやうく一生懸命生きるところだった[ハ・ワン]
著者は韓国の方で、幸せになるために必死に生きてきたのに、気が付けば幸せになるどころかどんどん不幸になっている気がして、やりきれない気持ちが限界に達した結果、40歳を目前にして「必死に生きないこと」を決意し、何のプランもないまま会社を辞めてしまう
そこに至るまでの経緯や、辞めてからの話などを交えながら、人生とは、生きるとは何なのかということが、緩めに、でも時にウィットに富んだ表現で語られている
最初に読んだのが2〜3年前で、韓国の方の本ということもあって、当時は「世の中にはこんな生き方もあるんだな」ぐらいに思っていたけど、最初に紹介した本を読んだ後だと、キャリアブレイクの一種としてより身近なことに感じられる
本文も面白かったけど、エピローグに書かれている「天才は努力する者に勝てず、努力するものは楽しむ者に勝てない」という孔子の格言が心に沁みた
終始緩い雰囲気で、肩の力を抜いて読めるけど、人生は過程を楽しむものだという大切なことを思い出させてくれた本だった
がんばらないことをがんばるって決めた。[考えるOL]
内容的には一つ前に紹介した本と似ていて、思うようにいかない人生に疲れた結果、「がんばらないことをがんばる」と決めた著者が、自分で自分を幸せにすることの大切さを教えてくれる
(文字が大きくて少ない分、こちらの方がより気楽に読める)
この本を読んだからといって今抱えている問題を直接的に解決できるわけではないけど、がむしゃらに日々を過ごす中で気付かないうちに少しずつ疲弊していく自分の心をすくい上げてくれる本だと思う
特に20代〜30代の女性におすすめ
ドラことば 心に響くドラえもん名言集[小学館 ドラえもんルーム]
こちらはちょっと異色だけど、どうしても紹介したかったので入れました
言わずと知れた国民的漫画(アニメ)であるドラえもんの名言を集めた本です
初めて読んだのはもう10年以上前で、きっかけも覚えていないけど、掲載されているどのセリフも見覚えがあるにも関わらず、大人になってから解説付きで読むことでまさに心に響いた
ドラえもんは、幼い頃に漫画も読んでいたし、アニメも観ていたし、映画も公開される度に家族で観に行っていて、エピソードによっては感動することもあったけど、こんなに深い言葉が散りばめられているとは気付きもしなかった
ドラえもんだけじゃないけど、漫画やアニメというのは子ども向けに作られているように見えて、実は大人の心にこそ響くものなんだということに改めて気付かされた
お気に入りの名言を一つ紹介しようと思って改めてページを捲ってみたけど、たくさんありすぎて迷う・・・
今選ぶならこれかな
「きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さももってるんだよ。」
この本、気に入りすぎて当時弟にも贈ったんだけど、今小4の甥っ子がドラえもんの漫画読んでたから、次の誕生日にでも贈りたいなと密かに思ってる
まとめ
人生は一筋縄ではいかないけど、それを辛いと思うのか面白いと思えるのかによって生き方が変わってくるのかなと思う
今回紹介した本は、どれも人生の面白さに焦点を当てたもので、私にとっては生きづらさを少し緩和してくれるものばかりだった
これからも悩んだり迷ったりすることは尽きないと思うけど、本の力も借りながら少しずつでも進んでいければいいなと思う
今回紹介した本が、私の支えになってくれたように、今後誰かの力になったり背中を押してくれたりすることを願ってます
ではまた