釣りを始めたきっかけ
私はどちらかというとインドア派だけど、アウトドア系で周りの人がやっていて面白そうだったり誘ってもらったりしたものは、とりあえず一回はやってみるようにしている
これまでアウトドア・スポーツ系だと、スキー、スノボ、ゴルフ、ランニング、ボルダリング、登山などをやってきて、ゴルフは体験で数回(コースはなし)、ランニングは3年ぐらい、ボルダリングは1〜2年、登山は用具を揃えたこともあって数年はやっていたけど、どれもどっぷりハマるところまではいかなかった
ちなみにスキーとスノボはそれぞれ1回しか行ったことなくて、寒い時期にわざわざより寒いところに行くのが嫌な性分だということと、元々運動神経が良くないのであまり楽しめなかったことが大きな理由だった
あ、スキーはザウス入れたら2回だわ(ザウス分かる人いるだろうか…)
そんな中で唯一今でも続けているのが釣りで、前の職場でお世話になった釣り好きの先輩に海釣りに連れて行ってもらったことがきっかけで7〜8年前に始めた
小さい頃に確か親戚での旅行で一回だけ海釣りをしたことはあるんだけど、釣れないし船酔いするしで実はあまりいい思い出はなかった(釣り物が何だったかも覚えていない)
大人になってからは何となく興味はあったものの、その苦い記憶があったことといきなり一人で始めるにはハードルが高かったこともあったから、きっかけがなければ今もやってなかったと思う
ペーパー釣人だった私が釣りの楽しさに目覚め、徐々に道具を揃え、釣果を増やし、釣った魚を捌けるようになるまでの記録を少しずつお伝えしていきます
初期の装備
最初は試しに行ってみるかぐらいのノリだったことと、大体の用具(釣り竿、仕掛け、ライフジャケット、長靴など)は船宿で借りられるということもあり、特に釣り用の装備を買って用意することはなかった
服装はどうしようかなと考えた結果、防水・撥水機能があって汚れてもいい服なら登山用の服がそのまま使えそうだなと思って流用した
登山用の服と言ってもそんな大層な装備ではなく、速乾性のTシャツとハーフパンツ(+なぜかランニング用スパッツ)、GORE-TEXジャケット、撥水機能付きのハットという感じ↓
これに船宿で借りたライフジャケットを着て完成
その後もしばらくは用具を買い足すこともなく、このスタイルで続けていた
初戦の思い出
初戦は鯵釣りで、当時の職場の仲間たちと結構な大人数(10人ぐらいいた気がする)で行った
確か12人以上だと空いていれば仕立船(貸切)にしてもらえるんだけど、そこまでは集まらなかったので乗合船だった
金額は、私たちが連れて行ってもらった金沢八景の船宿だと、鯵釣りは半日で女性4,500円、男性6,500円だった
寝不足だと船酔いしやすいと聞いたので、前日早めに寝てしっかり睡眠時間を確保し、乗船前に酔い止め薬も飲んで、万全の体調で臨んだ
そのおかげで、釣り場まで15分から20分ぐらい結構な勢いで船に揺られたけど、船酔いすることもなく意気揚々と釣り竿を振るった
…にも関わらず、釣果に関してはまさかの一匹も釣れないという悲惨なものだった
私含め初心者が半分以上いたんだけど、ほぼみんな同じで、ボウズ(0匹)か釣れても数匹という惨敗に終わった
初心者で慣れていなかったことと、船全体で人が多かったこともあって、オマツリ(他の人の仕掛けと自分の仕掛けが絡まってしまうこと)が結構あちこちで発生してその対処に時間を取られたことも惨敗の一因だったかも…
初心者でも気長に待てば釣れるものだと思ってたけど、そんなに甘くなかった
庶民的な魚だと思って鯵を舐め過ぎてた…すまん鯵
ただ、このときはコロナ禍前だったこともあって、船宿にあるBBQ場を借りて、釣り経験者が釣ってくれた鯵と船長がお情けで恵んでくれた鯵を調理し、刺身やなめろう、フライなど、釣れたての魚を食べることができたので、悲惨な釣果が帳消しになるぐらい楽しめた
新鮮な刺身やなめろうももちろん美味しかったんだけど、何よりも釣れたての鯵フライのあまりの美味しさに感動すら覚えた
それまでは正直鯵フライはあまり好きじゃなかったんだけど、その後しばらくは釣りに行ってBBQをするときの一番の楽しみが鯵フライだったぐらい感動ものだった
ちなみに私は、料理はするものの当時は魚を捌いたことも鯵フライを作ったこともなかったので、フライに関しては他のみんなに任せっぱなしだったんだけど、混ぜてたたくぐらいのことはできるのでなめろうだけは一手に引き受けてそれっぽいものを作ったら、分量とかも適当だったんだけどかなり好評で、それからしばらくBBQありの釣りのときはなめろう担当として幅を利かせていた
そんなこんなで、少しの悔しさと楽しい思い出を残し、初戦は幕を閉じた
釣りは一生の趣味
結果はさておき、釣り自体はこれまで手を出してきたいろいろな趣味の中で一番楽しいと感じられた
釣れたての魚の美味しさに加えて、普段ほぼデスクワークで室内に籠もってる時間が長かったので、海上での開放感に身も心も癒やされる感覚があり、釣れなくても楽しめたことが、その後も続けたいと思うモチベーションになった気がする
ちなみに中国にこんな古いことわざがあるそう
「一時間、幸福でいたかったら、酒を飲みなさい」
「一日、幸福でいたかったら、床屋へ行きなさい」
「一週間、幸福でいたかったら、結婚しなさい」
「一ヶ月、幸福でいたかったら、良い馬を買いなさい」
「一年、幸福でいたかったら、新しい家を建てなさい」
「一生、幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい」
釣りのパワー恐るべし…(他はよくわからん部分もあるけど)