2022年、39歳の冬、15年弱勤めた役所を辞めた
安定志向で変化が苦手な自分にとって、40歳目前での民間企業への転職は人生の一大転機だった
年齢や職歴を考えると不安がなかったと言えば嘘になるし、転職しない理由を探す方がたぶん楽だったけど、今動かないと一生後悔することになるなと思って奮起した
上手くいかなくてもこのまま自治体での勤務を続ければ職を失うことはないし、仮に職を失ったとしても数年は働かずに食べていけるだけの蓄えもある(とは言え無職は極力避けたい)
逆に転職を成功させられたら、少なくとも自分にはそれだけの力があるんだから、この先もし上手くいかないことがあっても絶対に乗り越えられる
何なら転職先で上手くいなかった場合でも元の職場に出戻ることだってできなくはない(もちろんそんなことはしたくないけど)
そんな感じで、何が起きても自分は大丈夫だから安心してとっとと動け!という心の声に後押しされ、約3〜4か月の転職活動を乗り切った
私が勤務していた自治体は規模が大きいこともあって、近年は20代から30代を中心に民間企業に転職する人も結構な数いたけど、やっぱり一般的には民間企業と比べると公務員の転職自体は少なく、情報もあまりなかったので、こんな私の転職活動体験が同じように悩んでいる誰かの助けになることを願いつつ、転職活動に纏ったり纏わらなかったりする諸々を含めたこれまでの人生での経験なども綴っていきたいと思うので、このブログに辿り着いた方は何かの縁だと思って楽しんでもらえると幸いです
詳細は今後別途書いていく予定なので、今回は概要だけお伝えします
転職に至るまで(概略)
一浪して工学系の大学に入り、大学院(修士)卒の末、2008年に25歳で関東の某大規模自治体に就職
就職した当初はいつかは辞めるんだろうなと思いながらも、今ほど転職市場が活況ではなかったことや仕事が少しずつ面白くなってきたこともあってズルズルと先延ばしにした結果30代後半になり、もう年齢的に難しいかなと諦めモードに入りそうになっていたところ、興味も経験もない部署に異動になって仕事にやり甲斐を見い出せなくなったことをきっかけに、これじゃあかんと奮い立ち、転職活動を開始
複数の転職サイトに登録し、経歴や年齢による壁にぶつかりながらも、自分の両親ぐらいの年齢のエージェントさんの親身な支えもあり、39歳にして何とか初めての転職に成功
就職してからの経緯
2008年4月 関東の某大規模自治体に就職
2010年頃 最初の転職活動 →NGO・NPOなどの非営利団体への就職を目指すも失敗
〜2021年頃 一旦転職のことは考えずに業務に没頭
2021年冬頃〜 再び転職を考え始める
2022年夏頃 2度目の転職活動開始
2022年9月 現在の会社から内定をもらう
2022年11月末 前職最終出勤
2022年12月末 前職退職
2023年1月 現在の会社に入社
主なデータ(転職前 → 転職後)
年収:700万円〜900万円※ → 約900万円
勤務形態:固定労働時間制 → 裁量労働制
勤務場所:基本出社 → 基本在宅勤務(必要に応じて顧客先での打合せなどもあり)
ベース勤務時間:7時間45分 → 7時間
※年収について、前職で幅があるのは残業時間によって変動があるため。最後の部署は残業が少なかったので700万円代後半で、その前の部署の最後の年は残業がかなり多かったこともあり900万円超
現職では、入社時期的に最初の夏のボーナスは満額出ないことになっていたため、入社前の情報では850万円ぐらいだったけど、会社全体の業績がよくて冬のボーナスが想定より多かったため最終的に最初の年の年収は900万円弱
転職前とあまり変わっていないように見えるけど、現職は残業時間30時間分込でベースの勤務時間も減ったので、時給換算すると結構上がってる
転職によるメリット
- 年収アップ
- 通勤時間がなくなったので、睡眠時間と自由に使える時間が増えた
- 基本在宅なので、朝の勤務時間前、昼の休憩中などに家事をできる
- 会社の人とほとんど会わないので、余計な諍いが生まれにくい
- 役所特有の無駄な手続や非効率的な業務が減った
転職によるデメリット
- 会社の人とほとんど会わないので、いいコミュニケーションも生まれにくい
- 夏休がなくなった(役所では年間20日の有休とは別に5日の夏休があったけど、今の会社は有休を夏休みに当てる)
- 通勤や社内での移動など体を動かすことが減ったことによる運動不足(通勤て意外と運動になってたんだと実感した)
- 座りっぱなしで血行が悪くなったせいか、人と話す機会が減って表情筋使わなくなったせいか、老けた…
- 自宅での光熱水費がかかる(在宅勤務手当が月5,000円出てるんだけど、それ込みで給与額提示されていたせいか、給料とは別に手当がもらえているという認識が薄い。たぶん途中から出るようになったら有り難みを実感できたと思うんだけど)
これ以外に、デメリットとまではいかないことで挙げると、私が転職を考えた理由の一つに民間企業の人たちと仕事をしたいということがあったんだけど、今の仕事は対役所の業務がメインなので、結局役所の人たちと仕事をしているという現状(しかも外から関わる方がより厄介かもということに気付いてしまった…)
あとは、役所だろうが民間だろうが、どこにいっても合わない人はいるという現実(これは組織で働く以上は避けようがないかなと)
おわりに
上に書いたように些細なデメリットはあるものの、転職したこと自体には何の後悔もなく、転職を決断した過去の自分に感謝しかない
人生に正しい道なんてものはなくて(もちろん人の道に外れることや、人を傷つけたり人に嫌な思いをさせたりすることはNGという前提で)、自分で選んだ道を正しいものにしていくのが人生の醍醐味なんだろうなと思う、というかそうであってほしい
今後定年まで今の会社で働き続けるかはまだわからないけど、常に過去の自分からかっこいいと思われる自分でいられるように、どんなに小さな一歩でもいいから日々成長しながら、自分の信じた道を進んでいく所存です(急な決意表明)
最後に、人生における重要な選択の時によく思い出す、大好きな漫画『宇宙兄弟』のシャロン博士の言葉を2つ紹介
出典:宇宙兄弟 コミックス3巻より
出典:宇宙兄弟 コミックス5巻より
『宇宙兄弟』は他にも数々の名言が登場して人生の色々な場面で背中を押してくれる素敵な漫画なので、また別の機会に紹介できれば
ではまた